《貴女は木と話したことがありますか?
たとえば どんぐりの木を見たことがありますか?
いつの間にか どんぐりの木に青いどんぐりの実がなり
そして いつの間にかその実が茶色になり
いつの間にか地面に落ちて朽ち
そしていつの間にか地面から緑の新芽を出す。
その姿をつぎつぎに変えながら その変化の中でも決して変わらないものを このどんぐりはあらわしています。
その実は森の小動物に食べられて その根は大地をしっかりとささえ
だまって役に立つどんぐりの木
貴女とこのどんぐりとどちらが 天に近いのでしょう?
天の御心のままに生きしたくさんのもの達のなかで
なぜ 人間だけが 何かに執着して 流転の中の永遠の命を生きないのでしょうか?》
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